H様邸リノベーション工事　解体その２｜楢崎住宅日記滋賀の木造住宅・ガレージハウス【創業40年楢崎住宅】

H様邸リノベーション工事　解体その２

2016/10/22

今回は外部の解体工事の模様。解体って中途半端に取るとあとで後悔することが多いんですよね～。しっかり見極めてやっていかなければ・・
さて前回内部のコンクリートを打設しましたが、しばらく養生しこんな感じになりました。
次に外部。足場を先行して設置し、外装を解体。エアサイクルの断熱は言わずもがな外張断熱ですので柱が見える状態にしていきます。これは離れの同じ要領ですね。
この状態から～
こんな感じに。サッシも全て断熱サッシに入れ替え予定。せっかく外部の断熱性能が上がってもサッシの性能が悪いと結露がひどくなったりします。ちなみに結露といってもガラスはペアは標準ですんでガラス面には結露しにくいんですが、アルミ製ですと枠に結露しやすくなります。なのでこちらは樹脂枠を採用します。
外部の焼板をはがした状態。妻上の部分は白壁になってますんでここも取り外し。
解体後。計画するほうもプロですが解体するのほうもプロですね！それでいいじゃない！ということで綺麗にとっていただきました。ちなみに私ダウンタウン世代です。（わかる人はわかるんじゃないでしょうか）
ちなみに屋根裏をのぞいてみると・・やはり無断熱。いろんな方から話を聞いていると当時（28～30年前）は無断熱の住宅が多いようです。いわゆる土壁が断熱の代わりのようですね。しかも土壁は湿気を吸ったり吐いたりするぶん乾燥によって隙間が広がったりしますんで、そりゃ寒いはず。ちなみに天井上のグラスウールも見当たりません。そうそう、エアサイクルの工法では屋根の垂木の間に断熱をはめ込む工法なんですが、今回は屋根はさわりません。状態も全然問題なかったですしね。じゃあ屋根断熱をどうするか。それは・・また次回のお楽しみということで。
下屋のノシ瓦も取っていきます。このノシ、別段腐朽も割れもなかったんですが断熱の為には一見問題ないところも解体する、撤去する必要があります。ここの間に断熱を差し込み通気する必要があるからなんですね。ただ単に外部に断熱を張る、という単純なものではございません。
昔は棟木にこういった丸太を使っていました。いわゆる地棟（じむね）というもの。ただこれは地域性や大工さんのやりかたによって少々違ってきます。たしか東海地方では中桁（なかげた）と呼び、組み方も多少違ってます。この棟木が収まるということで棟上（むねあげ）と呼ぶんですね～。
外部の解体と同時に内装の解体も進めていくことにします。直すところはしっかり取り、手をかけないところは残す。こうすることで余計な費用がかからないようにしております。
こういった内部の壁下地も綺麗にとって、造作の時には新たに下地を組んで施工していきます。ではまた次回。