これからの季節
2017/06/13
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これから暑くなる毎日。エアコンも良いですけど昔からの夏の過ごし方も無碍には出来ません。先人の知恵ってのはなかなかのもんです。
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今回はリノベーション工事でお世話になりました、H様邸。以前は土塀や離れが母屋の隣にあったので、今より日差しも入らなかったのですが、リノベーション工事も終わりお庭も綺麗になりその分日差しが入り、きついとのこと。なのでよしずを吊るすことにしました。
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最近はよしずも見かけなくなりましたね。このよしず、ホームセンターで売っているものではなく、国産、そう地元、びわ湖産のもの。（ホームセンターなどのものは外国製がほとんど）お値段はけっこうしますが、品質や耐久など比べると結局こちらのほうが安いのかもしれません。ちなみによしず、この言葉通り部材は葦（ヨシ）。オールヨシ。ちなみにすだれとよしずとありますが、どう違うのか？それはすだれは竹製品、よしずは葦で出来ております。ホームセンターでは関係なくすだれと明記していることも多いですね。
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よしずの使い方は立てかけて使う方法もありますが、巻いて収納できるように吊部材を造りました。探せばどこかで売っているのかもしれませんが、長年やってる弊社では造るのが当たり前。部材は桧で製作。造るのが当たり前！といいつつ、大工さん曰く｢造るの10年ぶり｣ですって。それだけ需要が無くなって来たんですね。それについて考えてみると、まず和室がなくなってきたのが大きな理由。昔はお葬式やら法事は御自宅でされるのが当たり前でした。なので和室2間（だいたい6畳間と8畳間・仏間、床の間）が家のメインで、和室に対して縁側も必ずありました。しかし今はお葬式も専用の会館でやるのがメインになってきてますし、家に仏壇が無い家も多くなってきてます。そうなると和室の必要性もなくなり、洋間がメイン（LDK）なので縁側もなくなってきたんですね。時代の流れで和室がなくなるのは仕方ないですが和室の心地よさってのは誰しも感じられるところです。今の時代、和室は贅沢なのかもしれません。
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ちょっと話しがずれますが最近の住宅は庇が無かったり、軒の出が無い家を良く見かけます。住宅の庇って結構重要で、日差しを防いでくれるのはもちろん、雨などによる外壁の保護にも重要な役割を果たしているのを御存知でしょうか？庇が（軒の出）があるかないかで外壁の耐久性にも大きな差が出ます。デザインも重要ですが、日本の気候を考えるとあったほうがいいと思います。
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これで完成。住宅の雰囲気にも合っていい感じ。
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ちなみによしずにもいろいろございます。その専用のカタログもございます。如何でしょう？ものすごい高級品！色合いも寸法も全て揃った一品です。
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そのカタログをパラパラとめくってみると、このような夏仕様の涼しげな建具も。お値段見て私も涼しくなりました。そうだ、またいつか部材のお値段比較コーナーと称して紹介してみようかな。題して｢高いものには訳がある2017｣。如何でしょう？・・ん？そうなると仕入れにゃならんのか・・やれやれ。
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