地産地消
2013/02/01
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１月は行く、2月は逃げる、3月は去る、と言われるようにあっという間に２月になりました。立春ももうすぐですね。それはさておき、「地産地消」という言葉をよく耳にします。今回は木材の地産地消について考えてみます。
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まず「地産地消」と言うのは地域生産地域消費（ちいきせいさん・ちいきしょうひ）の略語で、地域で生産された様々な生産物や資源（主に農産物や水産物）をその地域で消費することのようです。言葉の語源自体は昭和５６年頃から生まれたようですが、３０年近く前の言葉なのに、よく耳にするのもここ最近のような気がしますね。 要は地元のモノは地元で消費しましょう！と言ったことが大きな意味合いと私は考えていますが、木材に関してはどうなんでしょうか？
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つい最近のこと。お客さんからあることを言われました。それは「滋賀県に住んでいるのだから、住宅に使用する木材は滋賀県の木を使用したほうがいいのでは？なぜなら同じ気候で風土も合っているだろうし、何より地産地消だしね！」と。確かに「その通りです！」と答えてしまいそうですが、ちょっと違います。 まず同じ風土や気候の木材を使用したほうがいいのでしょうか？答えはそうとは限りません。まず現在流通している木材は多くの外国製品が出回っています。ヒノキや杉は勿論、集成材もそうです。画像でも分かる通り約７割もの木材を外国から輸入しています。つまりは風土や気候ではなく使用している木材の環境が一番重要になってきます。
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国内の木材の流通で外国材が７割を占めていますが、その理由として林業の後継者不足が挙げられています。建築に使用する（出来る）木材というものは必ず人の手が入っており、勝手に生えている木というものは製品として成り立たないのです。枝打ちや間引きといった大変な手間によって製品になります。画像の木材は真っ直ぐですがやはり人の手がはいってこその品質です。
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また地産地消ですが、地元の木材を地元で消費することだけではなく、もっと大きな観点が大事で、日本で生産し日本で消費することが重要ではないでしょうか？（これは他の職種や技術にも言えます）画像は２４年度ですがびわこ材を住宅に使用すると助成金がもらえるといった制度がありました。少しでも林業に目を向けていこうといった試みは恒久的に続けていただきたいものです。
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無論、国産材が素晴らしく外国材がダメという考えも全くありません。両材料にメリット・デメリットがあるからです。木材の使用場所や環境によってモノの持ちも違いますし、もっと言えば伐木の時期によって、木材の品質も違ってきます。地元の木が地元に合うかどうかはあまり関係ないのではないでしょうか。
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この画像にあるのは全て国産材です。地松と杉なのですが、どれがどれかわかりますか？ 長いものが松で短い１本が杉です。 木材の地産地消というよりは、建築における木造建築の普及の意味合いのほうが大きいと思うのです。木材の良さをわかってもらい、そしていかに長持ちさせるかが大事であると思っています。
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