住宅の問題 その１ 雨漏り
2012/12/25
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今回はシロアリと並ぶ、重要な問題「雨漏り」について見ていきます。
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家の大きな問題点の一つとして、「雨漏り」があります。原因は様々ですが、雨漏りから木部の腐朽や、カビの発生、またシロアリに波及する恐れがあります。まずどこから雨漏りするのでしょうか？一番多いのは当然屋根ですが、樋（トイ）の腐朽によるものやサッシ周りの防水工事の不備、また壁などの目地コーキングの割れなどの原因も少なからずあります。
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この画像では谷樋の板金が腐朽し、そこから雨が漏れ木部が腐朽しました。水というのは下に落ちるものではなく、つたい漏れを起こします。トンネルなど天井に水がつたっているのを見たことがあると思います。つまりつたい漏れが起こることによって、いろんな場所に水の被害が起こると思われます。
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谷樋の図です。完全に穴が空いています。この谷樋は銅製ですが、今は耐久製も考えてステンレス製のものもあります。当然すべてのモノに耐久年数があり、恒久的なものは存在しませんが。今回は庇ということもあり、目に見えて腐朽がわかりましたので、対処も早く住みましたが、わかりにくい場所もあります。そのなかでも屋根は最もたるもの。屋根の雨漏りはなかなか気づかず、大きな二次被害を起こす可能性が大きいですね。
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まず屋根といっても色々な種類、形があります。まず形ですが、代表的なものは切妻ですね。シンプルかつ丈夫で、雨漏れに一番強いんではないでしょうか？また他には寄棟、片流れ、入母屋などありますが、屋根を複雑にすればするほど雨は漏れやすくなります。特に谷の部分などがそうですね。この画像は切妻です。
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次に屋根の部材の種類ですが、日本瓦、平板瓦、ルーフ、カラーベストなどがあります。実は屋根の雨漏れを防止してあるのはアスファルトルーフィングという、板紙にアスファルトをしみこませた建築用の防水材料なんです。このアスファルトルーフィングの耐久年数が超えれば当然雨漏れの危険性が高まりまることになります。この画像は昔の屋根です。昔は屋根の野地板（杉）を打ち、土をのせ杉皮と呼ばれる杉の皮肌をひきつめてました。
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これがアスファルトルーフィングです。当然重ねしろや施工方法など決まっており、雨漏れに重要な役割を果たします。今の住宅のほとんどがこれを使用しています。耐久年数はだいたい決まっているようですが、屋根の種類（瓦やカラーベストなど）によってまた変わってくるようです。最近はカラーベストの屋根が多いですが、そのカラーベストの耐久自体他の屋根材と比べると悪いようなので、ルーフィング自体に影響が出るようですね。ライフスタイルや予算、また見た目などによって使用されていますし、そのカラーベスト自体は否定しませんが、住宅の耐久性や手直し（屋根の葺変えなど）を考えると結局は高く付くのかもしれません。
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弊社の考えとしては、屋根は切妻がメインで屋根の部材は瓦が住宅にとって一番いいのではないでしょうか？ただ寄棟がダメとか、カラーベストがダメという思いもありません。ルーフィングの耐久製は約１０年と言われていますし、どの屋根にもルーフィングは使用するからです。ただ瓦の切妻屋根が一番メンテナンスがいいのではないでしょうか。
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全ての建築部材の中で、恒久的なものはありません。画像は屋根の瓦ですが、１００年近く経ったものです。さすがにここまで年数が経つと、瓦の耐久性もなくなります。しかし値段で換算すると非常に安くついた計算になります。要はいかにモノが長持ちするか、そのためにはある程度の品質もさながら家の手入れも大事になってきます。シロアリの部分でも言いましたが、変化にいち早く気付くことが大事なのと、家にとってより良い環境創りが重要になってきます。雨漏りなど手入れなしに起こらない、ということはありえません。
