和風門扉
2019/07/02
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今回は弊社でも過去2回目となる門扉の製作の様子です。
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外構工事って色々幅広いものがあります。庭やカーポート、エクステリアともいいましょうか。しかしながら外構を重視している方もそうでない方もおられます。やりたいんだけども、家のほうでいっぱいいっぱいでそこまで手が回らん！って方も多いかもしれません。今回は住宅の顔となる門。しかも和風での門扉製作。うちでも施工するのは過去2回目？だったような気がします。こちらの画像、これは4足門といわれるもの。（こちらは弊社施工ではないです。知り合いの工務店が施工）ちなみに4足門とは2本の親柱の前後にそれぞれ2本、計4本の控え柱を設けた門のこと。ふつう切妻破風造りの屋根をのせます。読み方は『しそくもん』とか『よつあしもん』とか呼びます。
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こんな風にだいたい門の横には壁がつきます。この壁と一体となり門自体を支える構造となっております。
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ちなみに和風の門、実はメーカーでも取り扱っているんですね。しかしながら値段見てびっくり！・・ではありません汗。まあこれぐらいします。けれども悲しいかな、2500ページもあるエクステリアカタログの中で和風門扉の掲載ページはたったの3ページ。今の時代背景にそぐわないといったところでしょうか・・
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少し話がずれましたが、今回はフルオーダーでの製作。しかも門の隣に支える壁は無しでの施工。うーん、これはうちの技術の見せ所でもあります。まずは材料の選定。部材はすべて桧材。最終的には塗装をするにしても、節があったり、ひねったり曲がったりする部材は当然使えません。こも画像の木は棟木の下に使う冠木。冠木（かぶき）とは鳥居や門の上方にあって、両方の柱を貫く横木のこと。全長は６ｍで当然3方無地を使います。弊社は製材もしておりますのでこれが強みかなと。この化粧部材、製材で寸法を出しますが、節が出ないように慎重に見極めて行っております。
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まず荒木で仕上がりました。ここから大工に削って加工してもらいますが、材料をそろえるのがまず大変です。3方無地でなおかつ反りにくい部材を見極め、割れや木の表面の良し悪しを見極めあーだこーだ。ちなみに左が今回は不採用。ぱっと見るだけではどこがダメなのかはわかりませんね。そんだけあーだこーだやっているわけであります。今回の門は、引き違い戸プラス横にくぐり戸。門の横に支える壁が無い為部材も大きく、親柱は6寸角で施工。当然冠木も6寸幅で用意しました。
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こちらが今回使用する部材たち。冠木の上にかかるウデ木だけはケヤキで用意しています。（茶色い木がそれ）
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そうそう、門は丸見えなので通常使用する建築金物は使用できないので、昔ながらの込栓を使います。6寸幅の構造材なので、通常売ってる込栓では届かず、こちらも製作。込栓の材種は樫を使用しています。
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次に墨出し。レーザーポイントによる墨出もやってますが、今回は丁張りでの墨出。これが一番重要で間違えは許されない作業ですね。これで完璧な位置出しを行います。今回このような門の柱ですが、柱は基礎に緊結するのではなく、基本的に柱落としで収めます。昔の住宅の通し柱もそうですね。土台に柱が乗るのではなく、柱に土台が刺さるような造りになっています。しかしながら今回は支える横の壁が無い・・そうなんです。門は基礎が無いので不安定でもありますがそれらの不安定さを解消する為支える為の横の壁なんですよね。そこで・・
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こちらの部材！柱受け金具！柱が6寸（180ミリ）で当然どこにも売っておらず、製作しました。こうなったらどこまでも製作します。この受け金具を土間に埋め込みここに柱が入るようにして施工することにします。
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埋め込んだの図。ちなみに柱位置がずれていれば・・ちーん。ですがそこは熟練工の大工ですので問題無しでしょう。ここからは建築に携わる人にしかわからないですが、組み立てのとき柱を動かせ（広げ）られないんちゃう？とかお思いでしょうが、こちらも刻みをほぼ落としにしてますんで大丈夫かと。・・ん？いや戸の上に鴨居はあったな。しかも当日はレッカー無しの人力。重いだろうな～怖いな～怖いな～。まあこちらもプロですんで大丈夫でしょう！次回は完成までの報告です。
